いわき市医師会からの健康情報(広報いわきに掲載されたものです。)

福島県は全国で3番目
今の十代の子どもたちの親世代以上の人たちは、きちんとした性教育を受けたことがありません。それは性というものをタブー視する時代背景と性の情報が今ほどはんらんしていなかったこと、性病が特定の人にかかる病気として特別扱いされてきたことによります。今でも性教育に対して「性はいずれ分かるものだから」とか「寝た子を起こす教育」などの批判を耳にしますが、その中で増加し続けている十代の性感染症、人工妊娠中絶の現状は悲劇的です。
特にエイズに関しては、先進国で唯一日本だけが増加の一途をたどっています。十代、二十代のエイズ、性感染症の増加は若者たちの生命や、ひいては日本の将来をも脅かしているのです。
 平成十四年度の十代の人工妊娠中絶率が報告されました。福島県は全国で三番目に高いという悪い結果が出ました。必然的に性感染症も多くなります。
 実際、診療で目の当たりにする子どもたちの悲劇のほとんどが、本人の無知や誤った認識で起こっているのです。さらに、多くの親世代の大人も無知であることに驚きます。性教育の現場は家庭、学校、医療機関であり、地域住民をも含めた社会であるべきです。
 昨年の世界人口白書は「なかなか抑えられないエイズの増加は将来的な生産人口の減少を予測させる」と発表しました。この意味の重要性をみんなで考えてみましょう。

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