いわき市医師会からの健康情報(広報いわきに掲載されたものです。)

健康情報メニューへ

 

脱水に注意

 下痢や嘔吐などの症状を伴う風邪が流行りました。風邪をひいた時には一般に、体は脱水の傾向にあります。インフルエンザなどによる高熱の場合も脱水に対する対応は非常に重要です。
 特に、乳幼児や高齢者、心臓、腎臓などに基礎的疾患を持つ方の場合、風邪やインフルエンザのウイルスそのものによってよりも、二次的に引き起こされる脱水症が、生命的問題となる場合もあるのです。
 成人と乳幼児を比較した場合、脱水における許容力には格段の差があります。また、高齢者など、動脈硬化が進行している場合、脱水により、血液の粘稠度が高まれば、血管の閉塞性疾患である脳梗塞や心筋梗塞、急性腎不全などが起こりやすくなるからなのです。
 風邪をひいたなと思った場合、その諸症状、咳、鼻水、のどの痛み、発熱などだけではなく、顔色はどうか、皮膚の色や乾きはどうか、乳幼児なら受け答えの反応など、全身の一般状態に対する観察が必要です。
 嘔吐や下痢を主症状にする疾患の場合、吐き気止め、下痢止めのみの使用など、病状の緩和だけをはかる方法は危険な場合があります。もし、食中毒のような、なんらかの細菌によって嘔吐や下痢がおこっていた場合、下痢だけ止めた場合、細菌が腸管内に残り増えてしまい、かえって症状の悪化をみることもあるからなのです。
 嘔吐や下痢は、直接脱水にかかわります。なぜ嘔吐や下痢が起こっているのかの診断は重要ですし、脱水に対する対応は、急がなければならない場合もあります。かかりつけの診療所などできちんと診察を受けるようにしましょう。

健康情報メニューへ