いわき市医師会からの健康情報(広報いわきに掲載されたものです。)

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なんでせきが・・・

 せきは、呼吸気道から異物を排除するための防御反射です。線毛の動きでは動かしがたい大きさのものでも効果的に排除します。せき中枢は延髄の呼吸中枢近くにあるとされています。せき反射を起こす末梢刺激は、三叉(さんさ)神経、舌(ぜつ)咽(いん)神経、上咽頭神経、迷走神経分枝(ぶんし)などのほか、壁側(へきそく)胸膜にはじまる求心性線維によって伝達されますが、中枢の感受性は一様ではなく咽頭、気管分岐部、気管支からの刺激が最も強い刺激となります。肺組織自身は、せきの刺激を起こしません。胸膜はせき刺激を起こします。せきを起こす刺激としては、次のものを挙げることができます。
?機械的刺激:塵埃(じんあい)や煙、異物の吸引は激しいせきを起こします。また腫瘍や大動脈瘤(りゅう)などにより、気管・気管支が外部から圧迫された場合もせきを起こします。肺の結合織増生、肺の虚脱、胸水貯留なども、外から気管・気管支に伸展または圧迫を加えますので、せきの原因となり得ます。?化学的刺激:各種刺激性ガスの吸入。?温度刺激:冷たい空気の吸入。?炎症性刺激:炎症によって起こる気道粘膜充血・浮腫(ふしゅ)は、せきの刺激となります。炎症に基づく各種の滲出(しんしゅつ)液も同様です。気管支粘膜に潰瘍(かいよう)を形成すると激しいせきを起こします。
 せきの種類としては、痰(たん)を伴うか否かによって、乾(から)咳(せき)と湿(しつ)咳(がい)とに分けられます。乾咳は前に述べた求心性の機械的または化学的刺激によって起こされますが、痰があっても少ないか、喀(かく)出(しゅつ)困難なときには乾咳のごとくみえることもあり、湿咳との区別は必ずしも容易ではありません。せきは体の防御反射です。

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