いわき市医師会からの健康情報(広報いわきに掲載されたものです。)

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逆流性食道炎

 胸が焼けつく、酸っぱいものが上がってくる、あるいは食べたものがつかえるような感じはありませんか。このような症状が続いている人は逆流性食道炎を疑ってみる必要があります。逆流性食道炎は下部食道で逆流防止機能が破綻することにより、胃酸が食道に逆流し食道粘膜を損傷する病気です。症状としては他に前胸部の痛み、のどの痛み、声のかすれ、咳などがみられることもあります。
 欧米では有病率が高く、全人口の一五〜二〇%が逆流性食道炎を発症しています。これに対して、我が国の発生頻度は二〜五%とそれほど多くありませんでしたが、近年は増加傾向にあります。
 その原因として生活習慣の欧米化が挙げられます。食生活の欧米化により肥満になると、腹圧が上昇し胃酸の逆流が起こりやすくなります。また脂肪の摂りすぎは、胃の内容物の排出を遅らせるため、逆流を助長します。加えて深夜食や大食、アルコール、喫煙なども胃酸の逆流を増悪させる因子と考えられています。
一方、逆流性食道炎は高齢の腰の曲がった女性にも多くみられます。これは前屈みの姿勢が腹圧を上昇させるために生じるものです。
 診断は胃内視鏡検査によって行われます。治療には薬物療法と手術療法がありますが、ほとんどが薬物療法で改善します。

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