いわき市医師会からの健康情報(広報いわきに掲載されたものです。)

非定型抗酸菌症
Q 聞きなれない病名ですが。
A 非結核抗酸菌症ともいい、結核菌の仲間ですが、人から人に伝染しない菌によって起こる慢性の呼吸器感染症です。結核は減っていますが、この病気は最近増加の傾向です。
Q どんな菌なのですか。
A 土や水の中などどこにでもいる菌で、環境から感染します。ほとんどの人がこの菌では病気になりませんが、一部の人で発病し、咳(せき)・痰(たん)・血痰などがみられるようになります。この菌には数十種類の菌種が含まれますが、約八割でMACという菌が原因菌になります。
 MACはいつのまにか肺に住み着き、長い間落ち着いていても、ある時急に暴れ出すこともあり、逆にふっと消えることもあります。薬が確実に効くとはいえず、退治したと思ってもまだ残っていることもあり、十年以上にわたる病気になることも多いのです。
Q MAC感染症にかかったらどうすればよいのですか。
A いくつかの薬を組み合わせて使うとある程度効果があるので、菌が消えてから一年間は継続すると良いとされています。中等症以上では完治は難しいので、たとえ一・二剤でも、副作用のない薬をできるだけ長く服用し、進展を抑制するのが良いようです。