いわき市医師会からの健康情報(広報いわきに掲載されたものです。)

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自然気胸
Q 高校生の長男が突然右胸が痛くなり、病院で自然気胸と言われました。どういう病気ですか。
A 二十歳前後のやせた男性の肺の表面に薄い皮におおわれた風船(ブラと呼びます)ができ、突然それが破れて穴があき肺の外に空気が漏れ、肺がしぼんで、呼吸困難や胸痛を生ずる病気です。
Q 治療はどうするのですか。
A レントゲン写真で肺がしぼんでいることを確認し、軽度であれば普通に生活して
いても自然に穴が塞がり一週間前後で治りますが、しぼみ方が高度の時は胸にパイプ(ドレーンと呼びます)をいれて、漏れた空気を体外に吸い出して肺を伸ばし、穴が塞がるまで待ちます。いつまでも穴が塞がらず空気が漏れている場合や、再発を繰り返す場合は手術でブラを取り除きます。
Q 手術はどのようにするのですか。
A 全身麻酔のもとに、側胸部に二〜三カ所、一〜二・の創をつけ、内視鏡(胸腔鏡)を利用してブラを切除します。
Q 手術後、再発はしませんか。
A 残念ながら、五%位の方は再発します。手術をしない場合は五〇%近くの再発率です。ブラが多くて取りきれなかったり、手術後に喫煙などのため新たにブラができたりすると再発します。そういう場合は、手術を追加する方法と、胸腔内に薬を注入して癒着させる方法があります。