いわき市医師会からの健康情報(広報いわきに掲載されたものです。)

健康情報メニューへ

食道がん

Q食道がんは治療も大変だと聞きますが、予防するには日常生活でどのような注意が必要でしょうか?
食道がんの発症と強く関連することが知られている生活習慣について説明しましょう。
喫煙と飲酒が発がんと深く関連することが知られています。これらの習慣がないモルモン教徒では食道がん発生が全米平均の三〇%にとどまることが報告されています。さらに、ニトロ化合物を含む肉や魚のこげ、ワラビなどの山菜、古漬などのカビ、食品化合物の過剰摂取や排気ガス、放射線などが危険因子とされています。
次に食道がんが発生しやすい状態(病変)の一つであるバレット食道についてお話しましょう。胃液を主とした消化液が食道内へ逆流することにより、本来の食道上皮が脱落し、不完全な胃や腸の上皮に置き換わった状態で、ここにがんが発生した場合をバレット食道がんといいます。日本人の生活習慣の欧米化に伴って逆流性食道炎と共に増加しており、注目されています。

  食道がんの手術治療は確かに胃がん、大腸がんに比して大変(侵襲が大きい)ですが、早期に発見できれば、内視鏡下に治療も可能です。それ故、胸焼けなどの症状がある場合は薬を飲むだけでなく、一度は内視鏡検査を受けるようお勧めします。