いわき市医師会からの健康情報(広報いわきに掲載されたものです。)

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過敏性腸症候群

Q 過敏性腸症候群とはどのような病気ですか。
 腹痛および便秘や下痢などの便通異常が長期間持続するもので、検査を行ってもその原因が特定できない、いわば大腸の機能異常により発現する病気です。最近の欧
米の研究では、成人の約一五から二〇%が
過敏性腸症候群の症状を有しているといわれ、わが国でも頻度の高い疾患です。
Q 何が原因で起こるのでしょうか。
 大腸や小腸の運動異常や知覚過敏のほか、ストレス、抑うつ感、不安感などの心理的因子が関連してみられることから、精神医学的な病態の関与が指摘されています。
Q 診断と治療はどのように行われるのでしょうか。
 最新の診断基準では「腹痛または腹部不快感が、過去一年間で連続あるいは通算して三カ月以上続いている。症状が排便回数の変化や便の性状の変化で始まり、排便によって軽快するなどの特徴を有する」ものを過敏性腸症候群としています。
 治療としては、酒類、高脂肪食、香辛料を多く含む食品など便通異常を起こすような飲食物を控えることや、精神的ストレスを回避することが必要です。それでも症状が改善しない場合には、薬物療法が行われます。もちろん、専門医を受診し他の腸の病気がないことを確認しておくことも大切です。