いわき市医師会からの健康情報(広報いわきに掲載されたものです。)

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高血圧

 血圧とは、血液が動脈を押し広げようとする圧力のことで、心臓が収縮して血液を送り出すときの圧力を最高血圧(収縮期血圧)、心臓が拡張して血液を吸い込むときの圧力を最低血圧(拡張期血圧)といい、最高血圧が百40mmHg以上または、最低血圧が90mmHg以上の場合を高血圧としています。
この基準によると、全国で三千五百万人以上、国民の四人に一人が高血圧であるといわれています。
ところで、頭が痛い、肩が凝る、気分が悪いなどの理由から、「血圧が上がっているのではないか」と言って外来を訪れる方がいます。しかし、極端に高い場合を除いて、一般的に高血圧による症状はないものと考えられています。
運動中の血圧は上がりますので、降圧することはありません。また精神的なストレスでも血圧が上がる場合もあるため、一時的な血圧の上昇に対して、その都度対応する必要はありません。
それでは何のために高血圧の治療を行うかというと、脳卒中や心臓病あるいは動脈硬化による病気の発症と、これらによる死亡を減らすことにあります。
国民全体の血圧を平均2mmHg下げると、脳卒中による死亡者数が一年で九千人以上減少するという推計もあります。
 しかし、平成十七年厚生労働省調査では、高血圧の治療を受けている方は約七百八十万人となっていますが、高血圧者数全体で見ると四分の一にも満たない状況です。
現在、高血圧の治療法として、優れた降圧薬もたくさんありますし、食生活における減塩も有効です。高血圧に対して大切なことは神経質にならず、だからといって軽視することもなく、病気の特質を理解して治療を行うことです。

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