いわき市心不全連携トライアル協力のお願い

令和3年 4月
いわき市医師会長 木村守和

 いわき市では少子高齢化、2025年問題に直面する中、確実に医療需要が増えると見込まれる心不全患者に対し、少ない医療資源で安心な医療を提供するためには地域の特色を生かした医療連携が必須と考えます。全国的に見れば2018年12月に「健康寿命の延伸などを図るための脳卒中、心臓病その他の循環器病にかかる対策に関する基本法」が成立し、2020年10月には循環器病対策推進基本計画が閣議決定され、これにより年々新規発症が増加している心不全の予防・治療の国民啓発や、治療体制の整備の環境が整いつつあります。
 今回、より良い心不全連携構築のため急性期病院とかかりつけ医が共有できる連携ツールを用いた医療連携トライアルを開始することになりました。いわき市医師会員のご協力をお願い申し上げます。

【目的】
心不全患者に安心で質の高い医療を提供するため、連携医療機関と急性期病院の医師が、患者の治療経過を共有し、包括的に管理することで心不全増悪の予防および長期予後の改善を図るための地域連携ツールとして安心して活用されるものを創ることを目的とする。
【対象患者】
状態の安定した心不全患者
【期間】
令和3年5月から
【協力いただける医師会員の先生方にお願いすること】
急性期病院を退院し、自院において心不全患者に心不全手帳・診療情報提供書(心不全版)を用いて診療を継続し、その際各ツールをご活用いただき、地域全体で包括的に心不全患者さんを診ていくスキームづくりのために改善点等の意見収集へのご協力をお願いいたします。

いわき市医師会 心不全連携トライアルチーム