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会長からのご挨拶
令和5年1月24日

新型コロナ対応4年目を迎えて、いわき市医師会より住民の皆様へ

いわき医師会会長 木村守和

 この3年間、新型コロナウイルス感染症対策協議会を医師会主催で計43回行ってまいりました。
 医師数が少なく医療体制が厳しいといわれてきた我が地域で、各医療機関の協力により県内の他地域に引けを取らない医療体制を維持しております。いわきの新型コロナ診療の最前線で健闘している医師・看護師・スタッフの皆様は、私たちの誇りです。いわき市医師会として最大限の感謝の意を表します。
 現在、新型コロナウイルスの感染流行第8波は最大の波となっており、年末年始の人の移動・接触から感染が拡大し、医療施設や高齢者等介護施設でのクラスターが多発する状況となっております。
 危機的な状況においては、医師会として関係者に協力を求め、力を合わせて対処していくことが肝要であると考えております。引き続き新型コロナおよびインフルエンザへの対応に務め、「いわきの医療はいわきの医療人が守る」という矜持を示していきたいと思います。

 医師会としては、新型コロナ対策とともに通常医療の維持発展をかかげて様々な取り組みを行ってきました。その内容は、通常医療における医療連携の向上、医療・介護の人材確保の活動、健康指標の改善のための健診・がん検診受診率向上、受動喫煙防止および禁煙・HPVワクチン接種の推進、その他多岐にわたっております。
 この中で特にお話ししたいのは、少子高齢化の中で医師だけでなく医療介護従事者を確保するために、2023年度に小中学生に対する「いのちの授業」を行うことであります。
 小学4年生・中学1年生に認知症、小学5年生・中学2年生に医療介護の多職種、小学6年生・中学3年生にがんタバコ特別授業を行います。授業用ビデオを作成し、2022年度は試験的に授業を行ってきました。
 感想文を提出してもらうと、小中学生は授業の内容をよく理解してくれていることがわかります。がんタバコの授業では、「親がタバコを吸うので受業の内容を説明したい」「健診・がん検診を受けるよう家族に勧めたい」などの意見があり、医療介護の多職種の授業では「訪問看護師や介護支援専門員、理学療法士が、利用者の方がその人らしく過ごせるように仕事しているのがすごい」「医療・介護の仕事をしてみたい」などと感想文を書いてくれています。
「いのちの授業」は、小中学生が医療に関する正しい知識を持ち、その家族にも学んだことが伝わり、大人になった時にいわきの医療・介護などを担ってくれることにつながる可能性を秘めています。この活動を旺盛に展開していくことが、医療・介護の人材確保につながると考えております。
 外部講師研修会を2022年6月20日と同11月30日に開催しました。令和4年12月28日現在、外部講師は医師28名、薬剤師26名、その他多職種の方18名で、合計72名となっています。今後も外部講師研修会を開催して、外部講師を増やしていきます。
 また、いわき市との協議の中で最重要課題の一つは健診・がん検診受診率の向上と受動喫煙防止・禁煙活動であることが確認されました。これまでよりも効果的な方法として、15分以内のわかりやすいビデオを作成し、小さな集会場や職域で「健診健康出前講座」を展開するため準備を進めています。行政と緊密に連携して健診・がん検診受診率を向上させ、日本一健康な街いわきをつくっていきたいと思います。

 皆様、暗闇のように思えるこの時期ですが、明けない夜はありません。その日を信じて、今できることをやっていきましょう。
会長からのご挨拶